お知らせ
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2025.7.12お知らせ
トークショー「森の共生と未来」のイベント


To Kill Or Not. It’s complicated.
こんにちは、桜岡ブリーズ @sakuraokabreeze の今井です。
この度、7/13(日)に『旭山動物園 坂東園長&若手猟師と考える 森との共生と未来』と題したイベントを開催いたします。
旭山動物園 統括園長・坂東元さんと、若手ハンターで「チッチの台所」主宰の東海林知里さん @chicchi_no_daidokoro をお迎えし、森や野生動物との共存のあり方、その意味とは何かを一緒に考えます。
モデレーターは、自然と人との関係を見つめ続けてきた、市の職員でハンターの橋口城児さんです。
長く都会に暮らした私には、通勤時に車の前を横切る鹿や狐とは無縁でした。
移住先の当麻では、町内放送で熊や鹿の出没情報が流れる日もあります。
先日、旭山動物園にて坂東先生と橋口さんと打ち合わせをさせていただきました。
夜の街中を撮影したビデオには、鹿も熊も川沿いを中心に映っているのが現状です。
坂東先生は、「今後、鹿が街中を昼間に歩く光景を見るのも、そう遠くない」とおっしゃっていました。
私の勤める桜岡ブリーズは、森も多く存在する農村地域の桜岡にあります。
ここには農業を営み、鹿や熊による農作物の被害を経験された方も多いかと察します。
熊がいるからこそ成り立つエコシステムもある中で、どこに住むか、何を営むかによって、野生動物たちへのイメージや見方、抱く感情は大きく変わるーーとても複雑なトピックです。
エゾ鹿も、一時は絶滅の危機に瀕していた時期があったことを知りました。
保護された期間を経て増えすぎ、かつて存在していた天敵のオオカミも今はいません。 坂東先生は、「私たち人間と熊(熊も鹿の子供を捕食します)が、今度はオオカミの役割を果たさなきゃいけない」とおっしゃっていました。目からウロコが落ちる思いでした。
ただ熊も、近年は人の住む地域に出没し、家庭菜園やゴミをあさって食料を探すことがあります。そこには熊の学習能力が深く関係していることも、短い会話の中で学ばせていただきました。
人間同士でも、人種や宗教が違うだけで、「知らないからわからないから怖い」といった感情が生まれることはよくあります。人と人ですら難しいのに、野生動物との関係はどうでしょうか。
知識は力です。
その動物の習性や生態を知ることで、私たちはただ“怖い、嫌だ”という感情だけでなく、具体的な対策や理解へと一歩踏み出すことができるのではないでしょうか。
駆除しなければならない個体がいる一方で、駆除の必要のない熊たちも、きっとたくさんいることでしょう。とても難しい課題です。
けれど今、私たちはそれぞれの立場で、野生動物に対する知識と理解を深めていく過渡期にあるのだと感じています。
もうそれは山林や農村地域だけの問題ではなく、街中に鹿などの野生動物が日常として現れる日が遠くない未来として迫ってきているそうです。
今回は、地域密着型のイベントとして、ここ桜岡の住人の方々と、旭川や近隣の町の皆さまをお招きし、「自分の問題」としてともに学び、考える場にしたいと考えています。答えは一つではないのだから。
座談会の参加は無料です。お席に限りがありますので、メールフォーム、またはお電話(090-7215-4112 今井)にてご予約をお願いいたします。
座談会終了後には、ゲストとの交流会(約1時間)を開催します。
ビュッフェスタイルで、ジビエ(鹿・熊)を使った肉料理や、近郊の新鮮な野菜(有機・無農薬中心)を使った料理をはじめ、グッドライフのフレンチシェフがご用意します。
以前、ハンターの友人から「駆除された野生動物の肉のほとんどは破棄される」と聞きました。ジビエ料理は、奪った命を“捨てる”のではなく、“つなげる命”へと変えるひとつの手段なのかもしれません。ジビエに親しみのある方も、そうでない方も、食の体験として、何かを感じていただけたらうれしいです。
ゲストとの交流会とビュッフェは会費3,500円で会場はカフェグッドライフとなります。
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■ 日時:7月13日(日)
■ 座談会会場:ドモン(カフェグッドライフ隣)
■ スケジュール:
14:30 開場(チェックインはカフェグッドライフにて)
15:00〜17:00 座談会
17:00〜18:00 座談会メンバーとの交流会+フレンチシェフによるビュッフェ